Languise コラム

【調査レポート】外国語の論文・特許・技術文書、読む人の8割が「読解に負担」。翻訳ツールのレイアウト崩れも76%が経験

BuilBridge UGは日本の研究開発・知財の現場で日常的に外国語文書を読む専門職200人に、論文・特許・技術文書の利用実態を尋ねました。その結果、外国語文書の読解に負担を感じている人は81.5%にのぼり、翻訳ツールで図表やレイアウトが崩れて困った経験がある人も76.0%に達しました。本レポートでは、専門職が抱える読解の課題を設問ごとに整理し、現場の負担を軽くするために何が求められているかを読み解きます。

外国語の読解に負担を感じる割合

調査結果サマリー

日常的に外国語の論文・特許・技術文書を読む日本国内の研究開発・知財分野の専門職200名を対象に、読解業務の実態を調査しました。調査実施は2026年6月から7月で、主な結果は以下の通りです。

  • 外国語文書の読解業務に負担を感じている人は81.5%にのぼる
  • 翻訳ツールで図表やレイアウトが崩れて困った経験がある人は76.0%
  • 読む際に困っていることの1位は「専門用語が難解」(58.0%)、2位は「読むのに時間がかかる」(50.0%)
  • 38.5%が1件を読み終えるのに「3時間以上」かかると回答
  • 翻訳結果を原文と照らし合わせて確認する人は90.0%(ほぼ必ず+時々)

1. 8割以上が「読解に負担を感じている」

外国語の論文・特許・技術文書の読解業務について負担を感じるか尋ねたところ、「とても感じる」が38.5%、「どちらかというと感じる」が43.0%と、合わせて81.5%が負担を感じているという結果になりました。「全く感じない」はわずか5.5%にとどまり、外国語文書の読解が専門職にとって大きな負荷となっている実態が浮き彫りになりました。

読解業務への負担感割合
とても感じる38.5%
どちらかというと感じる43.0%
どちらかというと感じない13.0%
全く感じない5.5%

2. 1件の読解に「3時間以上」が約4割

1件の文書を読み終えるまでにかかる平均時間を尋ねたところ、「5時間以上」14.0%、「3時間以上〜5時間未満」24.5%と、38.5%が3時間以上を要していることが分かりました。「1時間以上〜3時間未満」が36.5%で最多となり、多くの専門職が1件あたり相当な時間を費やしています。

1件あたりの読解時間割合
5時間以上14.0%
3時間以上〜5時間未満24.5%
1時間以上〜3時間未満36.5%
30分以上〜1時間未満18.0%
30分未満7.0%

読む頻度についても、週2日以上読む人が64.5%を占めており、読解が日常業務に深く組み込まれていることが分かります。

外国語文書を読む頻度割合
ほぼ毎日20.5%
週4〜5日22.0%
週2〜3日22.0%
週1日以下35.5%

3. 読解の壁は「専門用語」と「時間」

外国語文書を読む際に困っていることを複数回答で尋ねたところ、「専門用語が難解」が58.0%で最多となりました。次いで「読むのに時間がかかる」が50.0%、「翻訳ソフトがうまく機能しない」が30.5%、「図表が理解しにくい」が30.0%、「要点の把握に時間がかかる」が28.5%と続きました。

言語そのものの壁だけでなく、専門用語・図表・要点把握といった「内容理解」の難しさが広く共有された課題であることが分かります。

読む際に困っていること(複数回答)割合
専門用語が難解58.0%
読むのに時間がかかる50.0%
翻訳ソフトがうまく機能しない30.5%
図表が理解しにくい30.0%
要点の把握に時間がかかる28.5%
あてはまるものはない10.0%

4. 翻訳ツールの「レイアウト崩れ」を76%が経験

論文・特許・技術文書を翻訳ツールにかけた際、図表やレイアウトが崩れて困った経験があるか尋ねたところ、「よくある」32.5%、「たまにある」43.5%と、合わせて76.0%が崩れを経験していました。図表や数式、特許請求項など、レイアウトが意味を持つ専門文書において、既存の翻訳ツールが十分に対応できていない実態がうかがえます。

翻訳時のレイアウト崩れの経験割合
よくある32.5%
たまにある43.5%
あまりない14.0%
全くない10.0%

5. 9割が翻訳結果を「原文と照合」している

翻訳結果を原文と照らし合わせて確認するか尋ねたところ、「ほぼ必ず」56.5%、「時々」33.5%と、合わせて90.0%が原文と照合していました。翻訳の結果をそのまま信頼するのではなく、専門職の多くが原文確認を欠かせない工程としていることが分かります。翻訳と原文を並べて確認できる環境の重要性を示す結果と言えます。

翻訳結果を原文と照合するか割合
ほぼ必ず56.5%
時々33.5%
しない10.0%

調査結果の総括

今回の調査から、外国語の論文・特許・技術文書を扱う専門職の多くが、「読解に時間がかかる」「専門用語や図表の理解が難しい」「翻訳ツールでレイアウトが崩れる」「翻訳結果は原文と照合せざるを得ない」といった複合的な課題を抱えている実態が明らかになりました。

単に言語を変換するだけでなく、レイアウトを保ったまま翻訳し、専門用語や図表・請求項の理解まで支援することが、現場の負担軽減につながると考えられます。原文と訳文を並べて確認できる環境は、9割が原文照合を行っているという実態とも合致します。

この調査結果を踏まえ、Languiseでは今後も論文・特許・技術資料を日常的に読む方々の読解負担の軽減と精度向上に貢献する開発を継続して参ります。

調査概要

項目内容
調査名論文・特許・技術文書の利用状況に関する調査
調査対象日常的に外国語の論文・特許・技術文書を読むと回答した日本国内の研究開発・特許・知財・大学研究員・学生
有効回答数200名
調査期間2026年6月-7月
調査方法インターネットによるアンケート調査
調査主体BuilBridge UG(Languise 運営)

※ 構成比(%)は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

※ 本調査結果を引用・転載される際は、出典として下記調査ページへのリンク設置と「BuilBridge『論文・特許・技術文書の利用状況に関する調査』」の明記をお願いいたします。
 URL:https://languise.com/column/survey_1

Languiseについて

Languise(ラグイズ)は、特許・論文・技術資料をレイアウトそのままで翻訳・要約・解説できるAIドキュメント理解プラットフォームです。PDF・Word・PowerPoint・Excelのレイアウトを保持したまま翻訳し、図表や請求項の理解までを支援します。翻訳前後を横並びで表示し、内容についてAIに質問できるプレビュー機能も備えています。通信はTLSで暗号化され、処理後のデータは削除、AI学習への二次利用も行いません。

参考・出典

  • 出典:BuilBridge UG「論文・特許・技術文書の利用状況に関する調査」(対象:外国語の論文・特許・技術文書を日常的に読む研究開発・知財分野の専門職200名、2026年6月-7月実施)

執筆:Languise マーケティングチーム

Languise は、研究者・大学院生・研究開発・知的財産部門の方々が日々直面する「外国語文書の読解・活用」の課題に向き合うPDF翻訳サービスです。レイアウトを維持した翻訳・原文対照表示・AI質問機能により、文献調査から引用確認までを支援します。

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